雨の日が続く梅雨は、カビや細菌が繁殖しやすい時期です。コンタクトの取り扱いに関しても、いつも以上に衛生面に気をつけたいところですね。

コンタクトを衛生的に使い続ける上で欠かせないのが、コンタクトを保存するケースの洗浄。レンズ自体のお手入れには気を配っていても、コンタクトケースの正しい洗い方は意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。

ケースを正しく洗えていないとどうなるの？

コンタクトの大敵である雑菌などは、空気中にもたくさん存在しています。また、一見きれいに見える洗面所にも、目に見えない細菌や微生物がたくさん潜んでいます。そしてそれらは知らず知らずのうちにケースにも付着しているのです。

せっかくレンズを綺麗に洗っても、雑菌が付着したケースで保存したら、再びレンズに汚れが付着してしまいます。そして汚染したレンズを目に入れると、 感染症を起こしたり 目の表面に傷が付いたりと、眼障害を引き起こす原因になります。

時間が経った保存液は雑菌の温床に！

コンタクトの保存液 には消毒成分が含まれていますが、その消毒効果は時間が経つと失われてしまいます。消毒効果を失った保存液がケースに残っていると、今度は逆に雑菌が繁殖する温床 となってしまうのです。

洗っているから安心、とは限らない

ケースを小まめに洗っていたとしても、正しく洗えていないと水道水や洗剤の成分がケースに残ってしまうことがあります。その結果、保存液の成分を変質させてしまうことがあり、やはり眼障害に繋がる恐れがあります。

もっとも衛生的なのはワンデー

後述の「コンタクトケースの正しい洗い方 」でも詳しくお伝えしますが、コンタクトケースは洗った後に完全に乾燥させることがとても重要です。しかしながら、湿気が多い梅雨の時期はしっかりと乾燥させることがなかなか難しいですよね。

衛生面でいうと、もっとも優れているのはワンデータイプのコンタクトです。ワンデータイプはつけ外しの時に手をしっかり洗ってさえいれば、レンズを介して目に雑菌などが入るリスクはコンタクトの中で最も低いです。衛生的にコンタクトを使い続けるために、梅雨の時期だけワンデーに切り替える という方も少なくないですよ。

その年の気象状況にもよりますが、梅雨の時期はおおよそ初夏の前の1ヶ月～2ヶ月弱ほど。ワンデータイプ1箱が30枚入りなので、両眼なら2箱ずつ、計4箱購入すると、毎日使う方はちょうど良いと思います。

おすすめのワンデータイプのコンタクト

ワンデータイプのコンタクトの中でもメダリストワンデープラスはかなりリーズナブルで、かつ使い心地についての評判も良くおすすめです。またつけ心地にこだわりたいという方にはデイリーズアクアがイチオシです。デイリーズアクアはレンズの70％が水分でできているというコンタクトで、とてもみずみずしい装用感が特徴です。メアシスというショップなら、送料無料でお得に購入できますよ。

そのほか、ワンデータイプのコンタクトとしてはワンデーアキュビューシリーズの人気が高いです。アキュビューは非常に衛生面に配慮して作られているので、梅雨の時期の雑菌が気になる方には特におすすめです。ワンデーアキュビューシリーズはややお値段が高めの印象がある方もいるかと思いますが、ワンデーアキュビューモイストは比較的お手頃価格で普段使いしやすいですよ。ワンデーアキュビューシリーズのつけ心地の良さや目への優しさはしっかり備えている優秀なレンズです。

コンタクトケースの正しい洗い方

ここからは、コンタクトケースの正しい洗い方と、洗浄の際の注意点をご紹介します。

①流水の水道水、もしくはMPSタイプの保存液を使い、ケースを指先でよくこすり洗いする。
※洗剤は使用しない。
②ケースのフタも忘れずによく洗う。
③洗い終わったら水気をよく切り、衛生的なキッチンペーパーなどの上に裏返して置き、自然乾燥させる。

洗剤は、万が一流し残しがあると 保存液の成分に影響する恐れがあるので、基本的には使わない方が良いでしょう。また、洗い終わったケースを布やティッシュペーパーなどで拭くと雑菌が再付着してしまうことがあるので、自然乾燥が基本 です。

毎回きれいに洗っていたとしても、コンタクトケースは最低でも3ヶ月に1度は新しいものに交換するようにしましょう。ケースについた目に見えない傷などに雑菌が入り込むことがあるためです。目の健康を守るためにも、コンタクトは衛生面に配慮して使うようにしてくださいね。