Q&A コンタクトで老眼を矯正できる?

手元も遠くも見づらい、近くのものを見るときにピントが合わないなど、老化によりピント調節に不便を感じるようになるのが老眼です。歳をとり、水晶体のピント調整機能が衰えることが原因で、程度の差こそあれど誰でも老眼になります。

老眼の矯正には、老眼鏡か遠近両用タイプのコンタクトを使用します。

老眼鏡は、遠くを見るための度数を入れたレンズの一部に近くを見るための度数を入れたレンズの小窓が配置されています。近くを見るという関係から、小窓の位置はレンズの下半分にあります。大きさはまちまちです。度数に違いがあるため、老眼鏡をかけていると分かりやすいという特徴があります。また、目とレンズの距離が遠く、フレームがあるため遠近両用コンタクトレンズに比べると視界が狭く(約120度)なっていしまいます。

遠近両用タイプのコンタクトは、遠くを見るための度数と近くを見るための度数が配置されています。配置デザインは製品によって異なりますが、同心円状に配置している製品が多いです。遠近両用レンズをつけていることは見た目から分からないため、俳優など見た目を重視する職業に就いている方はこちらを利用することが多いです。他にも、レンズと目の間に距離がないため、裸眼に近い視界を得ることができます。

遠近両用コンタクトはマルチフォーカルタイプとも呼ばれます。英語では「multi focal」と表記します。直訳すると「複数の焦点」となり、1枚のレンズの中に複数の度数が配置され、焦点距離を調整できるという特徴を表しています。

注意点として、夜間や暗所では瞳孔が開いてしまい、複数の度数を通して対象を見ることとなり、ぼやけやにじみを強く感じてしまうことがあります。日常の生活の中で気になることは少ないかとは思いますが、たとえば車の運転をする場合や機器を操作する場合などは注意が必要です。

老眼は誰にでも起こることです。老化現象であるため進行を止めることはできませんが、症状に悩み始めた初期に適切な矯正をすることで進行スピードを遅くすることが可能です。また、近年はスマホなど、手に持って使うデバイスを長時間使用する人が増えているため、老眼の進行スピードが速い傾向があります。老眼に似た症状を訴える若者も増えています。また、矯正器具を使用すると老眼が進行するという誤った認識から器具の利用を躊躇う方もいますが、適切な矯正を行わないと自身の日常生活に支障が出るだけではなく、周囲の方へ迷惑をかけてしまう可能性があります。

とはいえ、矯正器具を使っての矯正だけではなく、意識して遠くを見る時間を増やす、老眼対策サプリメントを服用する、症状に心当たりが出たら眼科医に相談するなど、日ごろから注意をすることが大切です。特に今はデジタルデバイスをビジネスでもプライベートでも使う人が増えていますから、30代後半になったら眼科医に相談することをおすすめします。

コンタクト通販ランキング編集部
コンタクト通販ランキング編集部
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編集長イチオシのコンタクトは「デイリーズトータルワン」。