5月も終わりに近づく今日この頃。新社会人の方も、4月から新しい職場で働き始めたという方も、日々の疲れがたまってきた頃ではないでしょうか。
特にパソコンを多く使う職種のコンタクトユーザーの場合、目の疲れや乾燥感にお悩みの方も多いのではないかと思います。
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パソコンを多く使う職種の方の中には「仕事中はコンタクトではなく、メガネを使っている」という方も多いのだそうです。確かに、コンタクトをつけたままパソコンを使っていると、乾燥を感じたり目の奥が重くなったりしますよね。では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
人は集中して一点を見つめている時、無意識のうちに瞬きが減りがちになってしまいます。特にパソコン使用時は、視線だけを動かし作業をすることが多いので、瞬きの回数が極端に少なくなる方が多いです。
瞬きが減ると瞳の表面に涙が行きわたらず、瞳の表面が乾いてしまいます。これが、パソコン使用時の目の乾燥の原因です。
パソコンの画面など近い距離を長時間見つめ続けると、目の奥にある「ピント調節筋」が緊張したままの状態となり、負担がかかります。その結果目がずんと重く感じたり、ショボショボとしてかすんだりといった目の疲れが引き起こされやすくなるのです。
コンタクトはメガネに比べ、見える範囲が広いというメリットがあります。そのメリットがゆえに、顔をあまり動かさず視線だけを動かして作業をしてしまいがちです。また、メガネを使用している方は見える範囲を広げるために少し離れて画面を見る場合が多いですが、コンタクトを使用している方は、視野が広いがゆえに、つい画面との距離が近くなってしまいます。こうしたことから、メガネよりコンタクトの方が、パソコン使用時の目の負担が大きいと考えられているのです。
単にパソコンを使う時にコンタクトが良くない、というわけではありません。コンタクトを変えることで、コンタクトをつけたままパソコンを使用する時の目の負担は減らすことができますよ。
ここからは、仕事でパソコンをよく使う方におすすめのコンタクトを理由も交えてご紹介していきます。
パソコン使用時の目の乾燥が気になるという方は、「うるおい感」や「みずみずしさ」、「水分たっぷり」などを前面に打ち出したレンズを選んでいませんか?これはもしかしたら逆効果かもしれません。
上記のようなコンタクトの多くは、レンズに含まれる水分の量が多い「高含水レンズ」です。高含水レンズはつけ心地が良く、目に入れてからしばらくはみずみずしさを感じますが、時間が経つと目が乾燥しやすくなるという特徴があります。
そのため、長時間コンタクトを使う方は、時間が経っても乾燥しにくい「低含水レンズ」の商品を選ぶと良いですよ。中でも生レンズでお馴染みのデイリーズトータルワン。
こちらは、目や瞼に触れるレンズ表面部分と瞳に触れないレンズの内層部で含水率を変えており、みずみずしさも乾きにくさも諦めたくない方におすすめです。
また、目薬を使用するということも有効でしょう。目の疲れに効果的なビタミンなどが含まれた様々なコンタクト用の目薬があります。詳しくは以下をご覧ください。
ソフトレンズはハードレンズに比べ目が乾燥しやすいです。そのためドライアイの方などはハードレンズを使うことが推奨されていますが「ハードレンズは違和感があってちょっと・・・」という方も多いですよね。
実は、「やわらかいハードレンズ」があることをご存じでしょうか?それが東レ開発の「やわらかハード」素材のレンズです。ハードレンズでありながら、指で挟むと曲がるほどやわらかく、つけた時の違和感も少ないです。特にブレスオー ハードⅡ フィットは「つけ心地が良い!」と人気ですよ。使い捨てではないので、毎日コンタクトを使う方におすすめです。
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※「レンズが曲がる」という表現はレンズの特性を表すものです。実際にレンズを曲げてしまうとご使用できなくなりますので、ご自分のレンズでは絶対にしないでください。
2020年、クーパービジョンから、スマホやパソコンなどデジタル機器を使う時の目の負担を軽減するコンタクトが発売されました。それがバイオフィニティ アクティブというレンズです。バイオフィニティ アクティブは、スマホやパソコンなどを見続けた時のピント調節筋の負担を減らすことを目的に作られたコンタクトです。まさに仕事でパソコンを使う方にぴったりのレンズですね。
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フルタイムで働く方の場合、最低でも8時間、さらに移動中などのスマホも含むとそれ以上の長時間に渡り画面を見つめていることになります。以前からコンタクトを使っていたという方も、パソコンを使う仕事に就いた場合は、トラブルとなる前に一度コンタクトを見直してみてはいかがでしょうか。